関西大学高等部との交流 & 第5回 Global Café

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7月26日(水)

 本年度も本校において関西大学高等部とのSGH校交流を開催しました。関西大高等部からは生徒16名が来校し、本校からは4年生・5年生を中心に28名の生徒が参加しました。今年度は交流の前半としてGlobal Caféを開催し,そこでのお話を受けて後半にディスカッションを行うことで、『人間の安全保障』という大きなテーマにせまることを目指し、両校の生徒とも高い意欲をもって参加していました。
 前半のGlobal Caféでは講師の仲佐かおい氏(国際移住機関職員 現在南スーダンで避難民支援活動に従事)に『南スーダンの今-避難民支援と国際移住機関の仕事-』というテーマで講演をいただきました。現場の生の状況を踏まえたお話は参加した生徒にとっても大いに刺激になったようです。後半のディスカッションでは「人間の安全保障と平和-我々には何ができるのか・何かできるのか?」というテーマで話し合いを行いました。はじめはなかなか活発にならなかった議論も質疑を経て熱がこもったものとなり,国連に対する批判なども飛び出すような刺激的な議論となりました。日本の高校生である自分に何ができるのか、何かできることはあるのか、真剣に考え悩むことは、現実の社会に踏み出す大きな一歩になると思います。

<活動の様子>

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<参加生徒より>

 今回は私たちとの交流会という形で難民問題や諸各国のインフラ問題などについて生徒同士で深く考えることができ、自分にとってはとても良い経験となりました。学校という場は普通に生活をしていると、このようにあるテーマについて深く話す機会は滅多にありません。そのため今回のような場で同一の問題に対し知識・関心のある生徒同士で話し合うことは良い刺激になりました。また、外部の生徒との交流ということで、友達とするような軽い議論ではなく、真剣な話し合いをすることができたのも個人的には嬉しかったです。(5年生)

 先日の交流会では、たくさんの刺激をもらいました。関西大学高等部の皆さんの喋りの上手さに圧倒されつつ、それに負けないように、アイディアを出しました。本当に深い話し合いができて、結局私たちは何もしていないのではないか、できないのではないかという葛藤にかられつつ、アクションを起こしたいという思いをもって良い時間を過ごすことができました。自分一人でできることは小さいことかもしれないけれど、今回のように違う地域、年齢の人と考えを出しあって、世界で起きている問題解決の力になっていきたいです。(4年生)

 仲佐さんには貴重なお話をお聞かせいただき、とても感謝しています。日本に暮らしているとなかなか意識することのない難民の問題ですが、実際にそうした方と接している仲佐さんのような方がいらっしゃることを知り、遠いものだった難民という言葉が考えていたよりも身近に感じることができるようになりました。ディスカッションで考えたような解決策は壮大なものが多く、すぐに実行できるとは思いません。ですが、たとえ他の人を変えることができなくても、僕自身は、これまでのような傍観者の立場ではなく、難民の問題に自発的に関わっていこうと思います。そこで、まずはそういった情報を得るためにアンテナを伸ばすことから始めていきます。(5年生)