第3回 課題研究支援セミナー

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9月20日(水)

上智大学の飯島 真里子先生をお招きし,第3回課題研究支援セミナーを実施しました。今回は、<日本国籍保有者=日本人?-フィリピン日系二世を事例として->をテーマとして講義をしていただきました。現在のニュースやフィリピンの現状などから,国籍の決定に関するいくつかの考え方、日本国籍取得を希望する人々のお話などをいただき、生徒にとっては国籍やアイデンティティについて考える良い機会になったようです。また、セミナー後には飯島先生から参加者それぞれにコメントをいただき、生徒の考えもより深まったと感じられました。

<活動の様子>

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<参加生徒の感想>

自分は日本人の両親を持ち、ずっと日本で暮らしてきたので、残留日本人の方について、ほとんど何も知らなかったけれど、今日の講演を聞き、そのような人たちが自分のアイデンティティーについて、はっきりしないままずっと暮らしているということを考えると、それはとても大変でつらいことだな、という風に感じました。これからはこのようなことにもっと敏感になって、もっとたくさんのことを知る努力をしたいと思います。

フィリピン研修で日系人の方と話した経験も合わせ、とても興味深い講義でした。私は、血統、市民権、生まれた国、いずれも日本なので、国籍やアイデンティティーは日本に属すと考えていますがあまり意識したことはありませんでした。しかし、2年前に留学していたスイスでは、国籍はテストで取れる(日本と比べて)簡単なものであり、国家間の違いを知り驚いたことを覚えています。私は今、言語と政治について研究をしており、人のアイデンティティーの一端を担うのは言語ではないかと考えているので、研究に活かしたいです。