第1回・第2回 課題研究支援セミナー開催

課題研究支援セミナー開催 第1回5月22日・第2回5月29日
今年度の第1回・第2回の課題研究支援セミナーを開催しました。講師は本校卒業生(4回生)のスコット・アトムさん(筑波大学4年生)。第1回は「データ分析とスポーツ」、第2回は「AIとスポーツ」をテーマに講義をしていただきました。両回ともいつもよりもずっと多い参加があり、生徒も自分の課題研究に生かすべく非常に集中して講義に臨んでいました。

<生徒の感想>
・データがプレーに活かされていることを初めて知りました。NBAのシュートの場所がデータが用いられたことによって減ったことにも驚き、これもデータが収集できたおかげなのだなと思いました。テニス部員なので、自分のプレーの分析にもいかしてみたいと感じました。
・私はコンピューター関連のことは苦手だし数学や物理も苦手なので少し難しいかと感じていますが、今後の私達の研究において分析の面でとても役に立つと思ったので、是非参考にして研究を進めていきたいです。
・私は今まで、データは研究等で使うイメージが強かったけれど、スポーツの世界でもデータを利用して戦術や練習メニュー等を作成していると知り、とても興味深かったです。データが身の回りの様々なところで活用できるのだと改めて感じました。

<セミナーの様子>

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2019年度 SGH 第1回 Global Café フィリピンFW事後報告会

5月14日(火)に今年度の第1回Global Caféが開催され、昨年度の2月に実施されたSGH海外研修「フィリピンFW」の報告がおこなわれました。この日の参観者は24名と例年より多くの生徒が参加してくれました。ほとんどが高校生でしたが3名は中学3年生で、SGHへの取り組みに関心を持ってくれているようでした。
発表者からは、事前の学習や準備、現地フィールドワークでの体験や訪問先での交流などが紹介されるとともに、研修を通して何を得て帰ってきたのか、何が準備として足りなかったのかなど、参観者へ熱いメッセージが送られました。プレゼンターがわかりやすくスライドで説明をしたり、訪問先で頂いたものや制作したものを回して見せたりしたことで、参観者も具体的なイメージを持つことができたようでした。

<実施後のアンケートから>
●感想や意見
自国の文化や問題と“対比”する必要性や、当事者の立場から“価値”を考える重要性に気付いた。研究も大切だが研修の様々な体験から学んだことを今後に活かそうとする姿勢がすごかった。

●Global Caféへの参加を今後どのようなことに活かせるか
自分が受けている教育を基盤に考えないよう気をつけ、日本以外の事も考え研究するよう視野を広げられた。ゴミ山について「行く前に自分が考えていた実態をきちんと書いておけばよかった」とあったように、先輩の失敗を繰り返さない心構えができた。

<Global Caféの様子>
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2019年度 本校SGHの活動開始

2019年度の本校でのSGHの活動が開始しました。今年度の本校SGHは事業の最終年度である5年目を迎えており、身が引き締まる思いでおります。継続して行ってきた国内外の研修やISSチャレンジを含む構内での活動なども今ままで以上に充実させられるよう、生徒と共に励んでいく所存です。

4月25日(木)には第1回目のISSチャレンジSGH部門の研究代表者ミーティングが開かれました。ミーティングの途中では中等6年生の男子生徒2名に登壇してもらい、より良く研究を行うための考え方や姿勢について、あるいは自分たちの研究がこれまでどう変化してきたかといったことを中心に、後輩たちへエールが送られました。特に、「ネットワーク分析」を活用し、調査したことを客観的に分析する手法が紹介された際は、そのレベルの高さに驚きを隠せない生徒もおりました。ISSチャレンジを通して研究の成果を競いつつ、時に助け合いながら、充実した事業最終年度を送れたらと願います。

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香港・深圳研修行ってきました!

   趣旨

『SGH海外研修香港・深圳FW』は、「ISSチャレンジ」のSGH部門に応募し、課題研究に取り組んでいる生徒を対象として、生徒の課題研究の深化や検証のための調査を現地で行うというプログラムです。現地の日本人学校、IB校の高校、大学、企業等を訪問し、現地の人々の生活や考え方を実際的に捉え、相互の研究交流の機会を得ることで国際的に通用する課題研究の発展を促す目的で実施されました。

本年度は香港に隣接する中国本土の深圳市に訪問することで、香港の中での歴史上の葛藤と軋轢だけでなく隣接する深圳との葛藤と軋轢をも考える研修でした。

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・主催 本校SGH委員会

・期間 2019年3月10日(日)~13日(水)3泊4日

・場所 中華人民共和国 香港特別行政区(Hong Kong Special Administrative Region:SAR)

中国広東省深圳市

・主な研修内容

①香港大学:大学生と香港の政治について交流(プレゼンテーション・ディスカッション)IMG_5970

②Diocesan Boys School(IB school拔萃男書院):IB校の同年代の生徒と交流(プレゼンテーション・ディスカッション・キャンパスツアー)

③香港歴史博物館:展示から歴史を学ぶ

④香港新聞博覧館:ツアーと展示により、香港のメディアについて知るとともに、中国との違いやメディア規制について学ぶ

⑤Pink Alliance:香港のLGBTについてインタビューを行う

⑥Makeblock社:中国のシリコンバレー深圳の急成長、IT産業、STEAM教育について学ぶ

⑦深圳日本人学校:同じ日本人としてそれぞれの課題意識を共有し、交流する

⑧市内研修:雨傘運動やイギリス統治時代等について現地で考える

事前学習

①11月30日(金) 香港・深圳の概要、訪問先について検討・企画書作成、Diocesanと日本人学校にての交流準備(ディスカッションテーマ検討、研究発表準備)
②12月17日(月) ゲスト講師(中山淳子様:東京学芸大学大学院生、香港にて10年以上企業にて勤務、中国語教育について研究されている。香港の基本情報や言語、国民性や生活等、幅広い観点から紹介いただき、質疑応答を行う)、新書配布

*冬季休業中課題【各自調査(分担)、新書購読課題】

③1月21日(月) 香港・深圳の理解を深める、Diocesanと日本人学校にての交流最終チェック(ディスカッションテーマ決定、役割分担等)、交流候補先への依頼文作成
④2月8日(金) 研究発表日英両方で行いフィードバック、夕食の場所、街歩きの企画
⑤2月25日(月) 雨傘運動についての映画鑑賞、歴史や国民性について考える、旅程の変更点や持ち物について打ち合わせ
⑥3月8日(金) 最終打ち合わせ

<事前学習の冬季課題より生徒感想>
事前課題図書では、香港を国でもなく、都市でもなく、行政区でもなく、またはイギリス的、中国的、などどこかに所属するものとして定義していない。香港という地域を独立したものと扱い、分析を進めている。私は香港という全体像を表現するのには、「コミュニティー」という言葉が一番当てはまるような気がした。重ねられていく、または出入りの激しい文化こそが香港文化の特徴である。イギリスと中国を中心に世界中から持ち込まれたいくつもの文化的要素の融合によって完成された香港文化というものを実際に現地に行って、体験してみたい。

事後報告

実際に街並みや食文化、現地の人々と交流することによって学ぶことが多く、特に生徒たちがそれぞれの研究課題をベースに、人生そのものや社会の今後まで、様々な視点で見直すきっかけとなった。

<生徒のジャーナルより感想>

3/11 Reflection (2日目、香港から深圳へ日帰りで行った後の感想IMG_5783
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oday’s visit to Shenzhen was very interesting in many ways. Not only did it differ from Hong Kong in terms of systems and all that, but the lifestyle and the culture was a lot different between two cities. However, it is not like either side is the “correct” side of the border like the East and the West Berlin. People tend to believe it is like so as China is seen as an oppressive state while Hong Kong is seen as the resistance towards such ideas, it is not that straightforward. For example, the numerous CCTV systems sounds a bit creepy or scary to us, but the local expats of Japan has explained that it is very secure and it’s no big deal if you don’t mess up yourself. The automated shops sounds a bit “untasteful, unhuman”, but in reality it’s rather just cutting the unnecessary process. There were many parts in China where we tend to have a negative image, but I got to realise that there’s other side of the story, especially from the actual users. I think today was the best possible example of “seeing is believing” 

Hong Kong Fieldwork Day 3 (3/12/2019) Journal(Diocesan Boys School を訪問した後の感想)IMG_5823
 
In our group, we discussed about development and its relations to environment, traditional culture, etc. For environment, I learned that Hong Kong has a severe garbage problem because the landfills in Hong Kong are almost full. Recently, the Hong Kong government has started working on reducing the garbage, by thinking about making a facility to burn the garbage. I thought this related to garbage reduction problem in some parts of Japan. For example, garbage-burning facilities do not exist in Koganei city in Tokyo. As a solution, the city is planning to make one together with another city. One thing that I noticed is that one student identified himself as a “Hong Kong” citizen, while another thought he is Chinese. From this, I thought the way they identified themselves were different because the way they saw Hong Kong differs. 

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第3回関東・甲信越静地区 SGH課題研究発表会

12月23日に立教大学主催「第三回SGH課題研究発表会」に参加しました。関東近郊から多くの学校が集まり、活気のある会となっていました。どの発表もそれぞれが設定した課題に対して真摯に取り組んだ研究ばかりで、多くの刺激を受ける一日となりました。
本校からは日本語プレゼンテーション2組・英語プレゼンテーション2組・日本語ポスター発表3組が参加しました。それぞれ事前練習で上級生からしっかりとアドバイスをもらい発表に臨みました。緊張した様子も見られましたが、いざ発表となるとしっかりと発表し、質疑にも的確に受け答えができていました。その中で、英語プレゼンテーション部門で金賞・日本語プレゼンテーション部門で銀賞・日本語ポスター部門で銀賞を受賞しました。
今後もこの会で得たことをそれぞれの研究に活かすとともに、後輩へ伝え、学校における研究をより洗練されたものにしていってくれることを期待します。

フィリピン研修 事前研修・事前学習会③

12月17日(月)

期末テストも終了し、本格的にフィリピン研修の準備を始めます。
この日はフィリピンご出身の外国人講師による講話でした。フィリピン共和国の地理や歴史、文化などについて紹介いただくと同時に、近年のフィリピンの抱える問題と日本との関わりについて詳しく聞くことができました。
また、研修で訪問する予定の現地校との交流内容についても準備を進めました。ディスカッションテーマを決めるための話し合いや役割分担など、参加生徒が主体となって進めました。

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ディスカッションテーマのブレーンストーミングの様子

2018年度SGH海外研修 フィリピンFW・香港FW  事前研修開始!

今年度も、下半期におこなわれる海外研修が近づいてまいりました。昨年度に引き続き、フィリピンと香港をフィールドとした4泊5日の研修が行なわれる予定です。それぞれの研修に、中等4年生と中等5年生の12名、および本校のSGH委員会の教員数名が参加します。訪問する国や地域の抱える問題や現状について事前に学習し、課題研究の深化のためだけでなく、人間としての成長を目指して活動に取り組みます。それぞれの研修では本校SGHが掲げている3つの領域【リスク・葛藤と軋轢・教育】に焦点をあてながら研修をするため、それらの領域に合った施設や機関を中心に訪問します。

フィリピン研修では第2回目の事前学習会として、12月2日(土)に都内で行われた「ソルトパヤタス ライフスキル事業報告会」に参加しました。ソルトパヤタスは昨年度の研修でも訪問している団体で、1995年より継続して児童の就学支援や女性のライフスキルの強化によってエンパワメントに貢献する非営利活動法人です。この日は、ソルトパヤタスの方々から直接、現地で取り組まれているライフスキル事業の報告を中心に、ディスカッションや質疑応答をする機会も頂き、大変有意義な時間を過ごすことができました。

<事業報告会の様子>
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参考:
「認定特定非営利法人 ソルト・パヤタス」.<http://www.saltpayatas.com/aboutorg >2018年12月11日参照.

フィリピン研修 事前研修・事前学習会①

11月26日(月)

2019年2月のフィリピン研修に向けて事前研修が始まりました。この日の事前学習会は、本校中等4年生でフィリピンより1年間の留学に来ている生徒の講話でした。フィリピンでの生活や住んでいる地域の紹介、フィリピンの主要な文化などを英語で聞き、研修に参加する生徒も研修が始まったことを実感したようでした。
講話後のインタビューでは研修参加生徒から、自国フィリピンの抱える問題を高校生なりにどう感じているか、日本に来てこの国はどのように映ったのか、などの質問があり、興味深い意見や感想を聞くことができました。

第5回 Global Café MSU 海外研修報告会

10月17日(水)

東京学芸大学と協定関係にあるミシガン州立大学と協同でおこなった海外・国内研修の報告会が行われました。研修に参加した生徒から、現地の高校生や教員が原子力および原子力発電についてどのように考えているのか、それを受けて自分たちの研究や原子力や原発の考え方にどのように影響したのかなど、ツアーの様子も含むめて報告していました。

第2回学校説明会

10月13日(土)

第2回学校説明会でSGHのブースプレゼンを行いました。優秀作品としてスクールフェスティバルにポスターを出典した生徒が参加してくれました。訪れた小学生と保護者の方たちが、研究の深さに感銘を受けている姿が多く見られました。