香港・深圳研修行ってきました!

   趣旨

『SGH海外研修香港・深圳FW』は、「ISSチャレンジ」のSGH部門に応募し、課題研究に取り組んでいる生徒を対象として、生徒の課題研究の深化や検証のための調査を現地で行うというプログラムです。現地の日本人学校、IB校の高校、大学、企業等を訪問し、現地の人々の生活や考え方を実際的に捉え、相互の研究交流の機会を得ることで国際的に通用する課題研究の発展を促す目的で実施されました。

本年度は香港に隣接する中国本土の深圳市に訪問することで、香港の中での歴史上の葛藤と軋轢だけでなく隣接する深圳との葛藤と軋轢をも考える研修でした。

IMG_5892

・主催 本校SGH委員会

・期間 2019年3月10日(日)~13日(水)3泊4日

・場所 中華人民共和国 香港特別行政区(Hong Kong Special Administrative Region:SAR)

中国広東省深圳市

・主な研修内容

①香港大学:大学生と香港の政治について交流(プレゼンテーション・ディスカッション)IMG_5970

②Diocesan Boys School(IB school拔萃男書院):IB校の同年代の生徒と交流(プレゼンテーション・ディスカッション・キャンパスツアー)

③香港歴史博物館:展示から歴史を学ぶ

④香港新聞博覧館:ツアーと展示により、香港のメディアについて知るとともに、中国との違いやメディア規制について学ぶ

⑤Pink Alliance:香港のLGBTについてインタビューを行う

⑥Makeblock社:中国のシリコンバレー深圳の急成長、IT産業、STEAM教育について学ぶ

⑦深圳日本人学校:同じ日本人としてそれぞれの課題意識を共有し、交流する

⑧市内研修:雨傘運動やイギリス統治時代等について現地で考える

事前学習

①11月30日(金) 香港・深圳の概要、訪問先について検討・企画書作成、Diocesanと日本人学校にての交流準備(ディスカッションテーマ検討、研究発表準備)
②12月17日(月) ゲスト講師(中山淳子様:東京学芸大学大学院生、香港にて10年以上企業にて勤務、中国語教育について研究されている。香港の基本情報や言語、国民性や生活等、幅広い観点から紹介いただき、質疑応答を行う)、新書配布

*冬季休業中課題【各自調査(分担)、新書購読課題】

③1月21日(月) 香港・深圳の理解を深める、Diocesanと日本人学校にての交流最終チェック(ディスカッションテーマ決定、役割分担等)、交流候補先への依頼文作成
④2月8日(金) 研究発表日英両方で行いフィードバック、夕食の場所、街歩きの企画
⑤2月25日(月) 雨傘運動についての映画鑑賞、歴史や国民性について考える、旅程の変更点や持ち物について打ち合わせ
⑥3月8日(金) 最終打ち合わせ

<事前学習の冬季課題より生徒感想>
事前課題図書では、香港を国でもなく、都市でもなく、行政区でもなく、またはイギリス的、中国的、などどこかに所属するものとして定義していない。香港という地域を独立したものと扱い、分析を進めている。私は香港という全体像を表現するのには、「コミュニティー」という言葉が一番当てはまるような気がした。重ねられていく、または出入りの激しい文化こそが香港文化の特徴である。イギリスと中国を中心に世界中から持ち込まれたいくつもの文化的要素の融合によって完成された香港文化というものを実際に現地に行って、体験してみたい。

事後報告

実際に街並みや食文化、現地の人々と交流することによって学ぶことが多く、特に生徒たちがそれぞれの研究課題をベースに、人生そのものや社会の今後まで、様々な視点で見直すきっかけとなった。

<生徒のジャーナルより感想>

3/11 Reflection (2日目、香港から深圳へ日帰りで行った後の感想IMG_5783
T
oday’s visit to Shenzhen was very interesting in many ways. Not only did it differ from Hong Kong in terms of systems and all that, but the lifestyle and the culture was a lot different between two cities. However, it is not like either side is the “correct” side of the border like the East and the West Berlin. People tend to believe it is like so as China is seen as an oppressive state while Hong Kong is seen as the resistance towards such ideas, it is not that straightforward. For example, the numerous CCTV systems sounds a bit creepy or scary to us, but the local expats of Japan has explained that it is very secure and it’s no big deal if you don’t mess up yourself. The automated shops sounds a bit “untasteful, unhuman”, but in reality it’s rather just cutting the unnecessary process. There were many parts in China where we tend to have a negative image, but I got to realise that there’s other side of the story, especially from the actual users. I think today was the best possible example of “seeing is believing” 

Hong Kong Fieldwork Day 3 (3/12/2019) Journal(Diocesan Boys School を訪問した後の感想)IMG_5823
 
In our group, we discussed about development and its relations to environment, traditional culture, etc. For environment, I learned that Hong Kong has a severe garbage problem because the landfills in Hong Kong are almost full. Recently, the Hong Kong government has started working on reducing the garbage, by thinking about making a facility to burn the garbage. I thought this related to garbage reduction problem in some parts of Japan. For example, garbage-burning facilities do not exist in Koganei city in Tokyo. As a solution, the city is planning to make one together with another city. One thing that I noticed is that one student identified himself as a “Hong Kong” citizen, while another thought he is Chinese. From this, I thought the way they identified themselves were different because the way they saw Hong Kong differs. 

IMG_0150

フィリピン研修 事前研修・事前学習会③

12月17日(月)

期末テストも終了し、本格的にフィリピン研修の準備を始めます。
この日はフィリピンご出身の外国人講師による講話でした。フィリピン共和国の地理や歴史、文化などについて紹介いただくと同時に、近年のフィリピンの抱える問題と日本との関わりについて詳しく聞くことができました。
また、研修で訪問する予定の現地校との交流内容についても準備を進めました。ディスカッションテーマを決めるための話し合いや役割分担など、参加生徒が主体となって進めました。

20181217phillipine_kenshu
ディスカッションテーマのブレーンストーミングの様子

2018年度SGH海外研修 フィリピンFW・香港FW  事前研修開始!

今年度も、下半期におこなわれる海外研修が近づいてまいりました。昨年度に引き続き、フィリピンと香港をフィールドとした4泊5日の研修が行なわれる予定です。それぞれの研修に、中等4年生と中等5年生の12名、および本校のSGH委員会の教員数名が参加します。訪問する国や地域の抱える問題や現状について事前に学習し、課題研究の深化のためだけでなく、人間としての成長を目指して活動に取り組みます。それぞれの研修では本校SGHが掲げている3つの領域【リスク・葛藤と軋轢・教育】に焦点をあてながら研修をするため、それらの領域に合った施設や機関を中心に訪問します。

フィリピン研修では第2回目の事前学習会として、12月2日(土)に都内で行われた「ソルトパヤタス ライフスキル事業報告会」に参加しました。ソルトパヤタスは昨年度の研修でも訪問している団体で、1995年より継続して児童の就学支援や女性のライフスキルの強化によってエンパワメントに貢献する非営利活動法人です。この日は、ソルトパヤタスの方々から直接、現地で取り組まれているライフスキル事業の報告を中心に、ディスカッションや質疑応答をする機会も頂き、大変有意義な時間を過ごすことができました。

<事業報告会の様子>
20181202ソルトパヤタス事業報告会1a 20181202ソルトパヤタス事業報告会220181202ソルトパヤタス事業報告会320181202ソルトパヤタス事業報告会4

参考:
「認定特定非営利法人 ソルト・パヤタス」.<http://www.saltpayatas.com/aboutorg >2018年12月11日参照.

フィリピン研修 事前研修・事前学習会①

11月26日(月)

2019年2月のフィリピン研修に向けて事前研修が始まりました。この日の事前学習会は、本校中等4年生でフィリピンより1年間の留学に来ている生徒の講話でした。フィリピンでの生活や住んでいる地域の紹介、フィリピンの主要な文化などを英語で聞き、研修に参加する生徒も研修が始まったことを実感したようでした。
講話後のインタビューでは研修参加生徒から、自国フィリピンの抱える問題を高校生なりにどう感じているか、日本に来てこの国はどのように映ったのか、などの質問があり、興味深い意見や感想を聞くことができました。

第4回Global Café UCL Japan Youth Challenge 研修報告会

10月3日(水)

2018年7月27日から8月5日の10日間におこなわれたUCL Japan Youth Challenge の参加生徒4名による報告会がおこなわれました。
スライドを用いて現地の研修内容の紹介をふまえつつ、体験を通して得られた知見や、研修中の生活の苦労話などを聞くことができました。本校SGHのモットーの一つに「質問は相手へのリスペクトである」として、何か講話や講義を聞く際は一度は質問をすることを生徒に課しています。そのため、質問をするために大学教授の講義を必死に考えながら聞いたこと、頑張ったけど質問できなかったなど、参加者から率直な感想を聞くこともできました。また、「研修に参加する前と後とで自分自身はどう変わったか」という質問をしたところ、日本に帰ってきてから質問をすることが怖くなくなった、話しを聞きながら質問が自然と浮かぶようになった、という参加生徒の成長ぶりも見られ、海外で研修することの意義を感じました。

<報告会の様子>

UCLaUCLb

<参加者生徒からの感想>

私は海外での研修というのは国内のSGH交流とはまた少し違った良さや価値があるということ学べました。研修に参加することで人脈を広げられると同時に、様々な新しい知識や視点を得られるということはとても有意義だと思いました。日本人とイギリス人の学生の考え方の違い、環境と機会の違いなどを学べたと聞き、日本にいては体験することが難しいことであるからこそ、価値のあるものだったと思います。来年度のUCL研修に参加したいなと思いました。(4年女子)

プロジェクトやディスカッションなどの「学び」についてだけでなく、現地の食事やアクティビティなどの「楽しみ」についての話しも聞けて良かった。また、参加者それぞれのSGH研究も興味深いものが多く、私も新たな視点を得ることができ、有意義な時間を過ごせたように思う。私も今SGHの研究をしているので、今回学んだことを何らかの形で活かせたら良いと感じた。(4年女子)

 

 

UCL Japan Youth Challenge・MSU海外国内研修 事前研修スタート

5月29日(火)

UCLプログラム

夏休みに実施される “UCL Japan Youth Challenge”に参加する 4 名の生徒が、第 1 回目
の事前研修を行いました。自己紹介を行ったあとで、SGH 委員会に所属している先生方と
ともに、各自が仕上げてきた第 1 回目の課題についてディスカッションをしました。テー
マは “Aging Society”です。6 月に入ると、第 2 回目の課題が提示され、さらに準備を進め
ていく予定となっています。

<研修の様子>

UCLjizen1

 

MSU海外国内研修

ミシガン州立大学主催の「ミシガン日本原子力科学高校生交流プログラム2018」に参加する生徒8名の第1回事前研修会を行いました。自己紹介ののち,アメリカ10日間,日本10日間,計20日間のプログラムの全体スケジュールを確認し,今後の事前学習でどのような内容を準備するべきかを考えました。それぞれの生徒はエネルギー選択や原子力に対する印象,影響,効率化等様々な観点からグローバルな課題に関する研究を行う予定ですが,基本的な科学的知識を理解した上でプログラムに参加出来るよう,今後の事前学習で講義を聞くことになります。また,英語の専門用語の学習や,研究内容を英語でプレゼンテーションできるように複数回にわたって事前学習を実施していきます。

2017年度 フィリピン研修

2017年度フィリピンフィールドワークが実施されました。

実施日時:2018年3月12日(日)~16日(金)
実施場所:フィリピン ルソン島 主としてマニラ市・ソルトパヤタス地区
参加者:生徒12名(4年生・5年生)・引率教員3名

フィリピン研修は今回で3度目となり、SGH海外研修の中でも継続的に続けている研修です。
研修内容、および生徒の報告書をまとめたSGHフィリピン研修報告書2017を作成しました。

フィリピンフィールドワーク概要&生徒報告書(2017年度)

SGH海外研修 UCL Grand Challenge

7月21日(金)~7月31日(月)

英国で行われたSGH海外研修に本校から5年生3名が参加しました。研修の主軸はUCL(University college London)教授陣によるレクチャーとワークショップ、ディスカッションおよび公式シンポジウムへの参加と発表で、ケンブリッジにおいては、市内フィールドワークやケンブリッジの教授陣による講義が行われました。UCLが大学として掲げるGrand Challengeの大きなテーマはGlobal Health・Sustainable Cities・Intercultural Interaction・Human Wellbeingの4つで、今年度は「社会起業」をテーマとしたワークショップやシンポジウムが実施されました。今年の研修では本校参加生徒1名がシンポジウムにてプレゼンターも務め、起業に関する自らの活動について英語で発表しました。また、UCLでは今年度特別に、かつてUCLで学んだ経験を持つ夏目漱石に関するワークショップとレセプションも行われました。参加した三人はいずれも、ワークショップなど様々な場面で、非常に意欲的にディスカッションや交流に臨み、異なる文化的な背景をもつ人々と実際に意見交換できることに大きな刺激を受けていました。

img_7718

<参加生徒の感想>

 この研修で私が一番楽しんだ部分はUCL Grand Challengeのワークショップだった。ここでは自分が行いたい社会起業を考えるにあたって、自分が問題だと感じることについてディスカッションを行なったのだが、日本とイギリスの学生が集まっていたため、幅広い意見が出てきて面白かった。このような機会が、異文化理解には必要なのではないかと感じた。異なる文化的背景をもつ人と、実際に会って、意見交換をすることで、異なる考え方に触れられるだけではなく、なぜそのような考え方をするのかも知ることができる。

 今回のUCL Japan Youth Challengeを通して、私は本当に一生に一度の最高の経験ができたと思う。また、この研修の新しい環境や新しい経験がすごく新鮮だった。日本からの生徒たちと本当に仲良くなれたのはもちろん、イギリスの生徒にも自分から話しかけたり向こうからも話しかけてくれたりして1日中イギリスの生徒と一緒にいるほど仲良くなることができて、すごく嬉しかった。誰かとコミュニケーションをとる楽しさを改めて感じた。現時点ではこの研修や、研修に携わって頂いた多くの方々に感謝することしかできないのが悔やまれるが、この経験は必ずこれからの将来に活かしていき、いつか自分の活動で世の中に貢献できるように頑張って、恩返しできたら良いなと思う。

第4回 Global Café『フィリピン研修報告会』

7月18日(火)
放課後、メディアセンターにて5年生9名・6年生3名による第4回Global Café「SGHフィリピン研修報告会」が行われました。フィリピンでの実際の体験から感じたことや学んだことを報告し,最後にはフィリピンで体験したアクティビティを参加者全員で行いました。フィリピンの社会と子供たちの現状や,日本人である私たちにどんなことができるかなどを考えました。参加した生徒からは「フィリピン研修について具体的な内容や心構え,準備についてなどを知れてよかった」「フィリピンに行くだけではなく,行った先で何を学ぶのか,それをどう伝えるのかを考えることが必要だと思った」等の感想が寄せられました。

<活動の様子>
dsc_0874  dsc_0892  dsc_0919  dsc_0946  dsc_0956

また、8月3日には、PNLSC(フィリピン日系人リーガルサポートセンター)からニューズレターが届きました。生徒が、日系2世のお二人と交流した際の様子が写真とともに掲載されたのです。「戦争の傷跡の深さを学んだ」「愛する家族と一緒にいられる事は決して当たり前でないことを実感した。」という感想文を目にして、参加者は改めてフィールドワークで学んだ事を再考し、今後の活動に反映させる機会となりました。

第3回 Global Café『ベトナム生徒との交流会』

6月19日(月)

昨年に引き続き、ベトナムから20名の高校生を迎えて交流を行いました。日中は本校の4~6年生の生徒がバディとなって一緒に授業を受けたり昼食をとったりし、放課後は6年生2名がファシリテーターとなって第3回Global Caféを開催しました。それぞれの街や学校生活の紹介,グループディスカッションなどを通じて,お互いへの理解を深めることが出来ました。

<活動の様子>

dsc_0735  dsc_0751

<生徒の感想>

 ベトナムからの高校生とISSの生徒が和気藹々とした雰囲気で交流できたグローバルカフェを企画・運営できたことを嬉しく思います。ディスカッションなどを通じて、普段あまり知ることのできないベトナム人高校生の生活やベトナムの文化について学べたことはとても貴重な機会になりました。また、ベトナムの高校生の日本語の堪能さには驚かされました。私たちも彼ら同様、異文化に目を向け、積極的に交流していくべきだと改めて感じました。