第3回課題研究支援セミナー開催 立教大学社会学部教授 長有紀枝教授を迎えて

6月19日(水)に立教大学社会学部教授長有紀枝先生をお招きして、第3回課題研究支援セミナーを開催しました。今回のテーマは「難民問題から世界と日本を考える-日本は難民に冷たい国か?」。日本人も難民になる可能性は十分にあるけれど、だれが助けてくれると思いますか?という刺激的な問いに参加生徒は深く考えさせられていました。講演後にも長先生に質問をしに行く熱心な生徒もおりました。この日は第3回のGlobal Caféも放課後にあり、専門家の方々によるレクチャーが充実した日となりました。

<生徒の感想より>
・今回のご講演を聴く前までは、難民についての知識が浅かったが、今回多くの知識を得、様々なことについて考えることができた。今後の日本のあるべき姿勢についても考えさせられた。
・日本という災害大国で暮らすということには、いつ難民になるかわからないという可能性もあると気づかされた。世界・日本の難民問題に耳を傾けて、知ろうとすること、もし自分が難民になったらどうして欲しいか、どんな対処が必要か考えたい。

第1回・第2回 課題研究支援セミナー開催

課題研究支援セミナー開催 第1回5月22日・第2回5月29日
今年度の第1回・第2回の課題研究支援セミナーを開催しました。講師は本校卒業生(4回生)のスコット・アトムさん(筑波大学4年生)。第1回は「データ分析とスポーツ」、第2回は「AIとスポーツ」をテーマに講義をしていただきました。両回ともいつもよりもずっと多い参加があり、生徒も自分の課題研究に生かすべく非常に集中して講義に臨んでいました。

<生徒の感想>
・データがプレーに活かされていることを初めて知りました。NBAのシュートの場所がデータが用いられたことによって減ったことにも驚き、これもデータが収集できたおかげなのだなと思いました。テニス部員なので、自分のプレーの分析にもいかしてみたいと感じました。
・私はコンピューター関連のことは苦手だし数学や物理も苦手なので少し難しいかと感じていますが、今後の私達の研究において分析の面でとても役に立つと思ったので、是非参考にして研究を進めていきたいです。
・私は今まで、データは研究等で使うイメージが強かったけれど、スポーツの世界でもデータを利用して戦術や練習メニュー等を作成していると知り、とても興味深かったです。データが身の回りの様々なところで活用できるのだと改めて感じました。

<セミナーの様子>

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第7回 課題研究支援セミナー

2月21日(水)

 建築家・建築デザイナーの増田信吾様を講師にお迎えし、『デザインの可能性』をテーマにご講義いただきました。増田様は大泉校舎の卒業生で、生徒たちの先輩に当たります。講義の中では、ご自身が関わられた建築について、家の塀などの身近なものから、公演、風車といった大規模なものまで「デザインする」とはどういうことなのかについて、発想の面、技術の面など、様々な面からお話しいただきました。また、増田様のご卒業後の進路や経歴のお話をうかがい、自分の将来について考えることの出来た生徒も多かったようです。

<活動の様子>

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<生徒の感想>

 プールの中のような家がとても印象的でした。家だけでなく、人が集まる場所の在り方や境界線を考え直すという捉え方が新鮮で、自分のこれからの美術の制作に取り入れたいと思いました。大きな窓の家と庭を実際に見てみたいと思いました。(4年女子)

 とても興味深く楽しい講義でした。ありがとうございます。現在一年後に大学受験を控え、今の選択が人生を決定すると思い込んでいたので、先生の生き様には驚かされました。私は様々な観点を統合することに興味があったので先生のお仕事は魅力的でした。(5年男子)

 今回のセミナーを通して、改めて「家っていいな」と思ったり、建築に興味を持ちました。昔からモデルハウスに行くのが好きだったり、家の写真を見るのが好きでした。お洒落でちょっと変わった空間が好きなので、今回の増田さんの設計したものを見てとても素敵だと思いました。私もいつかそのような空間に住んでみたいと思いました。(5年女子)

第6回 課題研究支援セミナー

11月29日(水)

 三菱一号館美術館より岩瀬慧様を講師にお迎えし第6回 課題研究支援セミナーを開催しました。今回は、『アートの力』をテーマに、学芸員のお仕事や美術品の展示に至るまでのお話など広くお話しいただきました。ご講演の後も生徒の質問に快くお答えいただき、参加した生徒の充実した表情が印象的でした。

<生徒の感想>

私は美術館に行くのが好きで展覧会はよく観に行くのですが、1つの展覧会を作り上げるために必要な努力や事業を成功させるためにどれだけのお金が動いているのか、どれだけの手間がかかっているのかを知り、新しい物の見方をすることができました。今日のお話を聴いて、芸術の美しさを改めて実感できたと思っています。全ての線一本一本が調和し合って1つのストーリーを作り上げてるいるのがハッキリ目に見えたのが印象的でした。筆のストロークでその作家の手や絵画のくせが分かったりすると、そこに魅力と人間味を感じました。(4年女子)

私は美術には現実社会から切り離された宙に浮かんだようなイメージを持っていましたが、他の学問分野や社会、経済との関連を聞いて、私達とのつながりを感じました。今まで美術館は数回しか行った事がなかったのですが、面白そうな展覧会に行きたいです。(5年男子)

第5回 課題研究支援セミナー

11月22日(水)

国税庁東京国税局国際調査課より伴忠彦様を講師にお迎えし、第4回 課題研究支援セミナーが開催されました。『税と国境 税金が国際問題になる時』をテーマとして各国の事情なども交えてお話しいただき、課題研究のテーマ設定期間である4年生全員が聴講することができました。国際社会や社会システムに関わる研究は、どうしても自分の身近なものと感じることが難しい部分がありますが、今回、実際に税の問題の最前線にいる伴様のお話を聞けたことによって、具体的なイメージがわいた生徒も多かったようです。また、現代社会や政治経済などの教科の学習ともつながりの深いお話で、生徒たちは刺激を受けている様子でした。

<当日の様子>

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第4回 課題研究支援セミナー

9月27日(水)

早稲田大学の小島 宏先生をお招きし,第4回課題研究支援セミナーを実施しました。今回は、<アジアのムスリムとハラール食品について>をテーマとして講義をしていただきました。実際に行われた調査に基づくムスリムの食生活についてのお話をいただき、ハラール食品などの現物も見せていただきました。貴重な資料や参考になる文献・Webサイトなどもご紹介いただき、生徒自身の課題研究を進める非常に良い機会となりました。講義終了後も個人的に小島先生に質問に行く生徒も多く、ひとつひとつの質問に非常に丁寧にご対応いただきました。

<活動の様子>

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第3回 課題研究支援セミナー

9月20日(水)

上智大学の飯島 真里子先生をお招きし,第3回課題研究支援セミナーを実施しました。今回は、<日本国籍保有者=日本人?-フィリピン日系二世を事例として->をテーマとして講義をしていただきました。現在のニュースやフィリピンの現状などから,国籍の決定に関するいくつかの考え方、日本国籍取得を希望する人々のお話などをいただき、生徒にとっては国籍やアイデンティティについて考える良い機会になったようです。また、セミナー後には飯島先生から参加者それぞれにコメントをいただき、生徒の考えもより深まったと感じられました。

<活動の様子>

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<参加生徒の感想>

自分は日本人の両親を持ち、ずっと日本で暮らしてきたので、残留日本人の方について、ほとんど何も知らなかったけれど、今日の講演を聞き、そのような人たちが自分のアイデンティティーについて、はっきりしないままずっと暮らしているということを考えると、それはとても大変でつらいことだな、という風に感じました。これからはこのようなことにもっと敏感になって、もっとたくさんのことを知る努力をしたいと思います。

フィリピン研修で日系人の方と話した経験も合わせ、とても興味深い講義でした。私は、血統、市民権、生まれた国、いずれも日本なので、国籍やアイデンティティーは日本に属すと考えていますがあまり意識したことはありませんでした。しかし、2年前に留学していたスイスでは、国籍はテストで取れる(日本と比べて)簡単なものであり、国家間の違いを知り驚いたことを覚えています。私は今、言語と政治について研究をしており、人のアイデンティティーの一端を担うのは言語ではないかと考えているので、研究に活かしたいです。

2017年度 課題研究支援セミナー開始

 今年度も課題研究支援セミナーがはじまりました。生徒の研究のヒントになったり,研究を深めたりする知識を少人数で集中して学ぶこのセミナーでは,各方面の専門家の方や大学の先生などから最新の知識を学ぶことができるため,毎年、意欲の高い生徒が多く参加しています。

 

6月14日(水)

 第1回では、日本政策金融公庫 国民生活事業 東京創業支援センターの小池 俊太郎さんをお招きし,<「アイディア」から「ビジネス」へ -ビジネスプランのつくりかた->をテーマとして講義をしていただきました。ビジネスプランコンテストへの意欲に燃える生徒が多く受講し,質疑応答も活気あふれるものとなりました。小池さんからも「生徒さんの熱意がとてもよく感じられました」とコメントを頂きました。

<当日の様子>

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6月21日(水)

 第2回では東京都市大学の大塚善樹先生に<「食べ物から考える環境問題」>をテーマとして講義をいただきました。遺伝子組み換え食物の話を含め,身近な「食」を科学的な見地から読み解くとても興味深い講義でした。生徒からは「食べ物の裏にはこんなにもたくさんのことが隠されているのだなと初めて知った。化学のことにもたくさん関わるので、化学が好きな自分もとても興味を持てた。油・糖の遺伝子組み換えによって、世界が飛びつくような発明・発見があったことが、本当に世界を幸せにしたのか、ということについて、もう一度考えてみたいなと思った。」という声も聞かれ,課題研究について新たな見地を得たという生徒が多くいました。

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2017年2月22日(水)

上智大学
国際教養学部
林 道郎 先生

「リベラル・アーツ教育の可能性と今後の社会について」
グローバル化する社会の現状と今後の展開において、リベラル・アーツが持つ可能性について話をし、その過程で、個人的な経験の数々にも触れながら、異文化との出会いから生じる相互理解やその裏側つきまとう葛藤や軋轢という問題にも触れる。

課題研究支援セミナー5

1月25日(水)

慶應義塾大学
文学部
佐川 徹 先生

「敵」と友だちになる方法
―アフリカの牧畜民から学ぶ共生のあり方―
牧畜民が「他者」をどのような存在として捉え、いかなる関係を結んでいるのかを明らかにすることで、私たちの社会における共生のあり方を考えなおしてみたい。

早稲田大学
社会学部
本多 美樹 先生

「人の移動と国際社会の対応」
国際移民の現状を概観するとともに、移民受け入れ国の葛藤と受け入れ国と送り出し国の軋轢に注目する。その際に、アメリカ、ヨーロッパ、そして日本の移民政策について触れる。