実施日時:2016(平成28)年7月22日~8月1日
実施場所:イギリス ロンドン及びケンブリッジ・ホーシャム
United college London・University of Cambridge・Rikkyo School in England
主催:United College London
目的:今後世界を担う日英の高校生・大学生が国際社会のリーダーとなる資質を養うことを目的として開催されるプログラムを活用し、UCLが大学として取り組む社会課題についての知識を深め、文化・背景の異なる他者との対話を通して、自己の課題研究の充実を図る機会とする。また、今年度は福島県が後援しての「Facing Disasters: International Disaster Management and Humanitarian Responses」と題された大規模な公的シンポジウムが催される。このシンポジウムに参加して海外の研究者による「東日本大震災」関連の研究発表を聴き、自らもその発表に関わることで、国際的な課題意識の共有の機会を得る。
参加生徒:本校生徒4年2名(男女各1名)。
他日本からの高校生20名余(福島県立福島高等学校・大妻女子高等学校・滝学園高等学校・愛知県立時習館高等学校・立教池袋高等学校・かえつ有明高等学校・大宮開成高等学校)。
現地の高校生20名余(Rikkyo School in England・Eton College・The American School・Dartford Grammar Schoolほか)。
実施概要
研修の主軸はUCLにての教授陣によるレクチャーとワークショップ・ディスカッションおよび公式シンポジウムへの参加と発表であった。また、ケンブリッジにおいては、ケンブリッジ市内でのフィールドワーク・ケンブリッジの教授陣による講義受講や図書館訪問を行った。
UCLにおけるグランドチャレンジの大きなテーマ(大学として設定している研究)は
・Global Health ・Sustainable Cities ・Intercultural Interaction ・Human Wellbeing
の4つであるが、今回は特にシンポジウム関連で災害について事前にレポートが課された。災害については上記4つの大テーマのいずれも関連させることが可能である。本校からの参加者2名にとっても、災害と上記4つの大テーマは個人としての課題研究テーマにも関連させることのできる視点であったと考えられる。UCL Grand challenge主催者側から課された事前のレポート(エッセイ)の指示は以下の通り。
<Please writing an essay to think about following questions relating to “Disasters”>
*Identify one natural disaster that has occurred in your lifetime and consider the following questions/*What caused the disaster?/*What were the biggest impact/consequence of the disaster?/*Who helped in the recovery from Disaster?
研修は全体として昨年度よりも延長され、その分生徒の健康に配慮した日程となっていた。また、講義も有名教授陣をそろえ、内容が多岐に渡り充実していた。UCLでの研修の主軸も「災害と人間生活」に集約されていた分、日本人の生徒には話し合いや考えを深めるために有効であったと考えられる。
生徒の活動が活発になったのはやはりグループでのフィールドワークやディスカッションの場面であった。同世代との会話・交流が彼らに刺激を与えることは明確に見て取れた。一方で研修内容としてその後の発展や展開がどのようになるのか推察しにくいものもあり、今後改善の余地があると考えられる。