第7回 SGH Global Cafe ―SGH海外研修フィリピンFW 事後報告会―

2月10日(月)

今年度のGlobal Cafeも最後となりました。1月に実施されたフィリピンFWの実施報告と、今年度のフィリピン研修全体を振り返りながら、会場に足を運んでくれた生徒と議論を深めました。会のはじめには5分ほどのフィールドワークでの活動や現地の様子が動画で放映され、動画による発信もすっかりスタンダード化していると感じました。
フィリピン研修に参加した9名がそれぞれの視点から体験したことや学んだこと、また、問題と感じたことや現地を訪問したことで考えが変わったことなどを語りました。

<参観した生徒の感想>
フィリピンを支援すべき国と思っていたが、実際に行ってみて違う印象を抱いた、という意見が面白かった。フィリピンの近況を知ることで、自分の意識問題がいかに日本での“当たり前”が根付いているかを知って、当たり前だと思っていたことを新たな視点から見直すことに役立てたい。
(中等2年生男子生徒)

SGH_7thGlobalCafe_digital_signage

課題研究支援セミナー 立教大学 法学部政治学科教授 倉田 徹 先生を招いて

2019年11月27日(水)

今回は本校の後期課程生徒全員を対象とした講話ですが、SGH海外研修 香港・深圳フィールドワーク事前学習の一環でもあります。講義のテーマを「香港の若者はなぜ立ち上がるのか? 雨傘運動と逃亡犯条例改正反対デモ」とし、倉田先生のご専門である中国現代史から広く中国についてお話しいただくと共に、緊迫する香港情勢についてお話しいただきました。

<生徒の感想>
ご講演の中で、「自分の中で信念としていることを貫き通す」ということが印象的でした。私自身、この1月にウガンダの難民居住地に渡航して子供達へ支援を行います。その活動の中で「自己満足」や「偽善」と言われたり、自分で思ったりします。一方で、先生のお話にあったように、私の活動を支えてくださる方がいることも事実です。香港の学生も信念を持って活動していると思うので、活動の内容、規模は違うかもしれませんが、沢山のことを吸収しながら、若者としての強みを活かしながら頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

第5回 SGH Global Cafe 留学体験講話

昨年度の夏から1年間、海外へ留学をしていた生徒や、夏休み期間中にトビタテ!留学JAPANなどを利用して短期留学をした生徒が登壇し、参加者へ体験したことや学んだことを語りました。
来年度に中等4年生(高校1年生)となる中等3年生が参観者として多かったように見受けられしたが、中には1、2年生の生徒も、先輩たちの海外での生活や体験を興味深そうに聞いておりました。

 

第4回Global Café ガチリン

7月12日(金)の放課後、本校の高校生が福島の高校生と原子力発電についてSkypeディスカッションを行いました。原発について課題研究をしている生徒だけでなく、興味を持った後期課程の生徒が複数名参加しておりました。
表題にある「ガチリン」は福島県立福島高等学校の生徒さんの取り組みです。福島高等学校が実施されているリベラル・ゼミ講義(本校で言うところのGlobal Cafeや課題研究支援セミナー)をきっかけに、生徒が自主的にテーマを掲げ、ワークショップなどの企画運営を主導する「リベラルゼミ・ダイアログ」という活動が始動されました。そのリベラルゼミダイアログの活動の中で、東京電力福島原発事故についての「国会事故調報告書」を輪読することから開始されたものが「ガチ輪読会」で、略してガチリンと称されているそうです。

<生徒の活動の様子>

gatirin4 gatirin2

第3回Global Café 慶應義塾大学教授の駒村圭吾先生を迎えて

6月19日(水)に第3回Global Café(Specialist Lecture)を行いました。今回の講師は慶應義塾大学常任理事で法学部教授の駒村圭吾先生。テーマは「憲法と家族ーリーガル・マインド(法的思考)の本質とは何か?-夫婦同氏問題を考える・同性婚の実現を求めて-」。「家族」という切り口から憲法や法的思考の問題を考えさせられる問いがたくさん提供され,生徒からも多くの質問が挙がり,熱気あふれる回となりました。

<生徒の感想より>
・法的思考の根本(我々は何を基準に物事を判断しているか)から、実際の事件を題材にして人々の主張や法律の矛盾点を解明する所まで、人々の論理について沢山知る事ができて勉強になった。先生の話し方に自信と知識が詰まっていて説得力があった。
・「正しい」と「善い」の違いがすごく分かり易くためになった。私も「正しい」と「善い」をしっかり見分けなくてはと強く思ったのと同時に、何故人間は正義の話よりもgoodの話をしたがるかもっと聞いてみたかった。
<>

2019年度 SGH 第1回 Global Café フィリピンFW事後報告会

5月14日(火)に今年度の第1回Global Caféが開催され、昨年度の2月に実施されたSGH海外研修「フィリピンFW」の報告がおこなわれました。この日の参観者は24名と例年より多くの生徒が参加してくれました。ほとんどが高校生でしたが3名は中学3年生で、SGHへの取り組みに関心を持ってくれているようでした。
発表者からは、事前の学習や準備、現地フィールドワークでの体験や訪問先での交流などが紹介されるとともに、研修を通して何を得て帰ってきたのか、何が準備として足りなかったのかなど、参観者へ熱いメッセージが送られました。プレゼンターがわかりやすくスライドで説明をしたり、訪問先で頂いたものや制作したものを回して見せたりしたことで、参観者も具体的なイメージを持つことができたようでした。

<実施後のアンケートから>
●感想や意見
自国の文化や問題と“対比”する必要性や、当事者の立場から“価値”を考える重要性に気付いた。研究も大切だが研修の様々な体験から学んだことを今後に活かそうとする姿勢がすごかった。

●Global Caféへの参加を今後どのようなことに活かせるか
自分が受けている教育を基盤に考えないよう気をつけ、日本以外の事も考え研究するよう視野を広げられた。ゴミ山について「行く前に自分が考えていた実態をきちんと書いておけばよかった」とあったように、先輩の失敗を繰り返さない心構えができた。

<Global Caféの様子>
gcafe2019_phillipine2 gcafe2019_phillipine

第10回 Global Café

3月12日(月)

 7月に実施されたUCL Japan Youth Challengeに参加した2名の体験報告を中心に実施しました。約10日間の研修の中で学んだことや印象に残ったこと、後輩へのアドバイスなどをたくさんの写真と共に話してくれました。二人とも話していく中で伝えたいことが更に出てくるなど、充実した研修の様子がうかがえました。来年度のUCL研修に興味のある生徒が多く参加し、質問も多く出ていました。

<活動の様子>

????????????????????????????????????

????????????????????????????????????

第9回 Global Café

2月17日(土)

 本校E棟201教室にて第9回Global Café「チームラボに学ぶチーム論」を行いました。今回の講師は各地でデジタルアートを手掛け、昨年行われた「ディズニー・アート展」での「塔の上のラプンツェル」をテーマにした展示も話題になった「teamLab(チームラボ)」の皆さん。講師のお二人の進行で,チームラボの仕事を疑似体験しながらワークショップを行い,チームラボの「チーム論」を学びました。生徒の参加者は28名。前期課程(中学生)の生徒の姿も多く見られました。先生方も参加し,総勢30名超のワークショップとなりました。

<活動の様子>

dsc_1177 dsc_1175

<生徒の感想>

 今回のグローバルカフェを通して、私はチームにおいて大切な事を学んだ。グループワークで新しい自販機を作る案を出し合う際に、グループ内での協調性、共同性を意識して行った。互いの意見を否定せず、取り組む事によって、チーム自体の質を上げることができた。と同時に作業の効率化を図る事ができた。私はチームラボのグローバルカフェに、サッカー部のメンバーと参加していた。今回の「チーム論」の中で学んだ、互いを理解しあう重要性を今後の部活動にも活かしていきたい。(2年男子)

 グループで意見交換をしながら、実際の話題(テーマ)を考えるのはとても楽しかったし、こんな仕事ができたら楽しいだろうなと思った。また他学年とディスカッションする機会は普段あまりないので、とても良い経験になった。チームラボさんの活動や会社のオフィスの様子を、写真を見ながらお話を聞けて、進路を考える上でとてもためになった。(3年女子)

 課題研究が同じクリエィティブ フィールドのものであるので、なるべく多くのアイディアを出すこと、クライアントのフィードバックを上手く組み込むこと等、プロジェクトの進行の仕方に類似点が多く見られました。それらを、人と対話して課題研究を深めていく際に取り入れたいです。(4年女子)

 今回のグローバルカフェを通して、短い時間でしたが、チームラボ特有の新しい企業形態と新しく面白いアイディアを出す秘密を、ワークショップ型の体験を通して学ぶ事ができました。私の知識では企業とは、社長がいて、その下に課長、部長がいるといったようなピラミッド型の組織であると考えていました。しかし、チームラボの組織図を学び、それは固定観念であったと気付かされました。チームラボの方々は、「確かに社長や創業者などのリーダー格が企業を率いる場合もあるが、チームラボでは大多数が役職の肩書きを持たない」とおっしゃっていました。この新しい企業形態が自由にアイディアを出し合い年齢や役職を気にせずに意見を出し合うことができ、より良い製品を開発することを可能にしているのだと思いました。また、アイディアをまとめることの難しさを体験しファシリテートする時は時間管理を意識して行い、はじめにブレインストームのように意見を一気に出し、そこから関連を見つけ、整理していき、段々とまとめてさらにくわしく詰めていくという作業が必要だと思いました。(5年女子)

第8回 Global Café

1月12日(金)

メディアセンターにて、東京学芸大学国際教育センター教授吉谷武志先生による第8回Global Caféが、「セクシャル・マイノリティと学校教育の課題 ―最近の動きから―」というテーマで行われました。LGBT(Q) の基本理解、日本での状況に関する報道や教育にかかわる動き等、多くの資料をもとに具体的にお話いただきました。参加生徒からは「改めてセクシャリティは本当に多様だと実感させられた」「様々な資料をいただき、これからの研究で参考にしたい」「さまざまなメディアを教えていただいたので、さらに調査していきたい」等の感想が寄せられました。

<活動の様子>

dsc_0978  dsc_0989

<生徒の感想>

 「多様性」ということは今、様々なところで言われ、意識されているが、これからの日本は今よりももっと性についてオープンになっていかないといけないと強く思わされた。児童・生徒・学生にとって学校という場所はアイデンティティ形成や社会に属し始めるための一歩であり、そこでこれまで一般的とされてきた性の形に当てはまらない子どもたちも自らを表現でき、自信を積み上げていける環境を作ることが大切であり、これからの日本が今よりももっと住みやすい環境になる一歩となると思った。(6年女子)

 LGBTQの研究をしているが、今回いただいた資料も使って、今までとは違った観点からもさらに調査を進めていきたいと思った。現在はメディアという観点から調べているが、今後、平等を実現していくためには教育という面も必要になることなので、知識の幅を広げることができて良かった。日本で現在どのような取り組みがなされていて、人々がどう考えているのか、アンケート調査の結果を通して知ることもでき、貴重な経験になった。(4年女子)

第7回 Global Café

12月19日(金)

 4年生が主催し、『雑草からエコなニューイヤーカードを作ろう』というテーマでワークショップを行いました。SGH分野での現在の研究と関連させながら、シードペーパー(花の種をすき込んだ再生紙)を使ったカードづくりを行い、環境への関心を高め、身近なところに目を向けるワークショップとなりました。

<活動の様子>

win_20171218_153718 win_20171218_160925

<生徒の感想>

環境に関する社会問題について、シードペーパーを通して学びを深めることができ、とても楽しかったです。実際に専門家の方に会って話を聞きながら研究を進めていて、とても内容の濃い研究だと思いました。(4年女子)