2018年度 第1回SGH研究者代表ミーティング

5月30日

今年度もISSチャレンジSGH部門にエントリーした生徒が集い、第1回のミーティングがおこなわれました。
課題研究が浸透してきたためか昨年度よりも参加者が多く、総勢70チームのエントリー数となり、意欲的に取り組む生徒が増えてきたように思います。今年度のおおよそのスケジュール確認のほか、6月23日(土)におこなわれる本校第6回公開研究会でのポスター発表への参加募集や、和歌山県で開催される津波サミットの案内などがありました。

<活動の様子>

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2017年度 フィリピン研修

2017年度フィリピンフィールドワークが実施されました。

実施日時:2018年3月12日(日)~16日(金)
実施場所:フィリピン ルソン島 主としてマニラ市・ソルトパヤタス地区
参加者:生徒12名(4年生・5年生)・引率教員3名

フィリピン研修は今回で3度目となり、SGH海外研修の中でも継続的に続けている研修です。
研修内容、および生徒の報告書をまとめたSGHフィリピン研修報告書2017を作成しました。

フィリピンフィールドワーク概要&生徒報告書(2017年度)

第1回 Global Café フィリピン研修報告会

<報告概要>

5月22日(火)の放課後、本校のE棟201にて、第1回Global Caféフィリピン研修報告会が開催されました。
訪問した施設での様子をスライドで紹介しながら、体験したことや学んだことを報告しました。フィリピン社会の実際や子供たちの現状について、日本人の私たちに何ができるかなどを考えました。特に、毎年訪問させていただいている Colegio de Santa Monica de Angat小発表者からは、自分たちの課題研究とのつながりについて考えることも重要だが、それ以上に研修を通して現地の人々の暖かさに触れたり、生活の現状を部分的にでも知ったりすることで、人として成長することができたと、参観者へメッセージが送られました。

<報告会での様子>

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<参観した生徒からの感想>

一番印象に残ったのは、“行ってみたからこそ分かることがある”という言葉でした。自分の研究とそこまで関わりがないようなことでも、何らかの形で学ぶことがあったり、]知ることができたりする、と言っていて参加する意義のようなものを知ることができました。(4年女子)

色々な団体や子どもたちとの触れ合いの中で多くの学びがあるのだと感じた。自身の研究だけでなく、実際に現地に行くことで様々なことを見て感じ、経験豊富となるのだと思った。絶対に行きたいと思えた。(4年女子)

 

ISSチャレンジ(SGH部門)エントリー個別相談会

5月15日(火)・16日(水)

<実施概要>

昨年度に実施した「ISSチャレンジ(SGH部門)研究計画書 書き方相談会」を、今年度は「ISSチャレンジ(SGH部門)エントリー個別相談会と名前を変えて実施しました(5月15日・16日)。
2日間合わせて、卒業生3名と6年生 名が講師となり、中等2年生~中等5年生の生徒30名が課題設定の仕方などについて相談しました。前年度に比べ、一日多く実施したこともありますが、参加者は大幅に増えました。
このあと、5月18日(金)に中等1年生を対象のエントリー個別相談会を予定しております。

<相談会の様子>

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<生徒の感想>

テーマのしぼり方を、自分が気づかない部分まで教えていただいた。実際にSGHをやった先輩の話を聞けるの貴重だった。(5年女子)

先行研究の大切さを学んだ。研究の目的を絞るのも、オリジナリティを出すのにも先行研究が非常に重要だとわかった。また、データの選び方、扱い方、分析のしかたに注意が必要だと知った。(4年女子)

Taylor Wilson 氏を迎えて Nuclear Science を考える

4月14日(土)

14歳のときに自宅のガレージで核融合炉を作り、核実験に成功したことでも有名な天才核物理学者、Taylor Wilson 氏が来校しました。
ご本人による核物理学やエネルギーなどの講話をしていただくとともに、SSH、及びSGHで核や原子力について研究している生徒4チームが英語でプレゼンテーションをおこないました。各研究に対して多くのフィードバックを頂くとともに、質疑応答の時間にはフロアーから様々な質問が飛び交いました。核や原子力について質問だけではなく、Wilson氏の高校時代はどのような過ごし方をされていたか、ご両親も同じく科学者なのか、研究を通して最も達成感を得るときはいつなのか、など、生徒が自分自身の研究に活かす姿勢が見受けられました。講演の最後では集合写真を撮るだけにとどまらず、そのままWilson氏との写真撮影会、サイン会となるなど、Wilson氏のオープンで気さくな様子に生徒も親しみを覚えているようでした。

<講演中の様子>

Tayler Wilson SGH生徒発表 Tayler Wilson 集合写真

<生徒の感想>

  1. Tayler Wilson氏の講演は、私にとってとても有益なものでした。特に印象的だったのは、”follow your passion” という、自分の情熱を追い続けるという意味の言葉で、研究するなら自分で興味があること、自分の好きなことでやっていくべきだという所です。プレゼンの際、彼はスライドにある写真に基づいて話しており、また、全体に向かって話しながら、フランクな態度で緊張があまり感じられませんでした。質疑応答においても、日常的なことから専門的なことまで、真摯に答えてくださいました。短い時間でしたが、自分の将来について考える良い機会で楽しい時間でした。(4年女子)
  2. Today, we were lucky enough to listen to Mr. Taylor Wilson, a renowned scientist, speak about fusion. He explained how he had gotten into science; Mr. Wilson said multiple times that it was important to do something you were passionate about, something you could find interest in. He also felt he could make a true difference in the world through his findings and creation. I hope I will be able to use what I learned to further better the world just like Mr. Wilson has. Nuclear power is not simple, and being able to near an end goal of a safer way to create energy is something I hope our generation will be able to achieve. (4年女子)

2017年度 ISSチャレンジ優秀作品について

4月6日(金)

2017年度のISSチャレンジにおいて優秀であった研究の論文・ポスターを掲載しました。「ISSチャレンジ」のタブの下部からご覧ください。

今年もISSチャレンジが実施されます。2017年度の研究も参考にして,さらに良い研究をおこなってほしいと思います。

第10回 Global Café

3月12日(月)

 7月に実施されたUCL Japan Youth Challengeに参加した2名の体験報告を中心に実施しました。約10日間の研修の中で学んだことや印象に残ったこと、後輩へのアドバイスなどをたくさんの写真と共に話してくれました。二人とも話していく中で伝えたいことが更に出てくるなど、充実した研修の様子がうかがえました。来年度のUCL研修に興味のある生徒が多く参加し、質問も多く出ていました。

<活動の様子>

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SGH甲子園2018・神戸研修

3月23日・24日・25日

<研修の概要>

3月24日(土)に、関西学院大学にて開催された「SGH甲子園2018」に参加し、前後の日程で神戸市内をフィールドとした神戸研修をおこないました。
研修初日では本学、及び、本校と協力協定関係にある理化学研究所・計算科学機構を訪問し、スーパーコンピューター「京」の見学研修をおこないました。スパコン「京」のために各施設がどのように機能しているのか、他国のスパコンとの性能の違い、社会におけるスパコンの役割など、様々なことを知る機会となりました。また、人と防災未来センターにて阪神淡路大震災から「減災」という考え方や、災害に備えることの大切さについて学び、研修最終日には「海外移住と文化の交流センター」を訪問、ブラジルなどを中心とした日系移民の方々の貢献なくして、現在の日本の発展はなかったということを実感しました。
SGH甲子園2018の会場となった関西学院大学のキャンパスは大変素晴らしく、開会式の会場となった本校からは英語プレゼンテーション部門で優秀賞を受賞することができました。全国から集まった高校生のハイレベルな発表を目の当たりにし、生徒、引率教員共々、多くの刺激を受けました。

<研修中の様子>

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<生徒の感想>

SGH甲子園では、研究内容だけでなく、学校生活で培ったプレゼンテーションする力やデータによる根拠が必要であったと感じました。地域関係なく全国から集まった高校生と意見を交わすことができたのはとても貴重であり、刺激的でした。これからの研究活動でもこの繋がりを大切にしていきたいです。(4年女子)

僕の研究チームはプログラミング教育について研究を行っており、甲子園では英語発表をさせてもらいました。この研究は中学の頃から5年間続けている活動をもとに4年生のときに始めたもので、今回の発表は今までの集大成を披露する場でもあり、それだけにとても思いを込めた発表でもありました。プレゼン内容を前日まで修正を重ね、その結果優秀賞を取れたことは非常に嬉しく思います。一方でまだまだ未熟な面や研究として足りない面も新たに発見することができ、今後にも生かしていける体験をすることができました。さらなる進歩のために今後も研究を継続していこうと思います。(5年男子)

 

2017年度 ISSチャレンジ結果

3月20日(火)

2月17日(土)に行われた口頭発表会を経て、2017年度のISSチャレンジの各賞が決定しました。本校同窓会である泉旺同窓会、前身校の同窓会である啓泉会・朋泉会、本校PTAより表彰が行われました。各賞を受賞した研究のポスター・論文、および入賞は逃したものの質が高いと認められるポスター・論文については、後日HPに掲載します。

<2017年度 ISSチャレンジ SGH部門結果>

最優秀グローバル研究賞:「貧困の連鎖を断ち切るための無料塾の有効性と持続可能性」
泉旺同窓会賞:「Programming of the kids by the kids for the kids.」
啓泉会賞:「私たちが原発を選び続けることの意味とは」
朋泉会賞:「中高生における在日米軍基地問題に対する関心を向上させるアプローチの検証」
PTA奨励賞
 「視覚・嗅覚障害を持つ人に料理はどれだけ貢献ができるか」
 「雑草×アート」
 「高校生が企画する真のフェアトレード」
 「宇宙食から考える災害食のあるべき姿」
 「The Effect of Bilingualism on Cognitive Thinking」
 「続・不規則発言から考える国会議論のあり方」
 「中高生の『エシカル』の実践による消費者アイデンティティの形成」
 「#eat.glocally ~若者における異文化理解への新しいアプローチの提唱~」
 「現代の日本の性に対する寛容性を歴史的観点から探る」
 「地方創生への若者の関わり方 〜若者が行う地域を巡るツアーの効果〜」
 「No Space For Waste; Reducing Food Waste in Our Local Community」
 「先進国の母子家庭貧困率減少に向けて―あるべき母親の雇用形態とその実現」
 「広告が映画に与える影響から考える良い広告とは」
 「日本の社会における性的少数者問題の政治利用の現状」

第7回 課題研究支援セミナー

2月21日(水)

 建築家・建築デザイナーの増田信吾様を講師にお迎えし、『デザインの可能性』をテーマにご講義いただきました。増田様は大泉校舎の卒業生で、生徒たちの先輩に当たります。講義の中では、ご自身が関わられた建築について、家の塀などの身近なものから、公演、風車といった大規模なものまで「デザインする」とはどういうことなのかについて、発想の面、技術の面など、様々な面からお話しいただきました。また、増田様のご卒業後の進路や経歴のお話をうかがい、自分の将来について考えることの出来た生徒も多かったようです。

<活動の様子>

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<生徒の感想>

 プールの中のような家がとても印象的でした。家だけでなく、人が集まる場所の在り方や境界線を考え直すという捉え方が新鮮で、自分のこれからの美術の制作に取り入れたいと思いました。大きな窓の家と庭を実際に見てみたいと思いました。(4年女子)

 とても興味深く楽しい講義でした。ありがとうございます。現在一年後に大学受験を控え、今の選択が人生を決定すると思い込んでいたので、先生の生き様には驚かされました。私は様々な観点を統合することに興味があったので先生のお仕事は魅力的でした。(5年男子)

 今回のセミナーを通して、改めて「家っていいな」と思ったり、建築に興味を持ちました。昔からモデルハウスに行くのが好きだったり、家の写真を見るのが好きでした。お洒落でちょっと変わった空間が好きなので、今回の増田さんの設計したものを見てとても素敵だと思いました。私もいつかそのような空間に住んでみたいと思いました。(5年女子)