第4回Global Café UCL Japan Youth Challenge 研修報告会

10月3日(水)

2018年7月27日から8月5日の10日間におこなわれたUCL Japan Youth Challenge の参加生徒4名による報告会がおこなわれました。
スライドを用いて現地の研修内容の紹介をふまえつつ、体験を通して得られた知見や、研修中の生活の苦労話などを聞くことができました。本校SGHのモットーの一つに「質問は相手へのリスペクトである」として、何か講話や講義を聞く際は一度は質問をすることを生徒に課しています。そのため、質問をするために大学教授の講義を必死に考えながら聞いたこと、頑張ったけど質問できなかったなど、参加者から率直な感想を聞くこともできました。また、「研修に参加する前と後とで自分自身はどう変わったか」という質問をしたところ、日本に帰ってきてから質問をすることが怖くなくなった、話しを聞きながら質問が自然と浮かぶようになった、という参加生徒の成長ぶりも見られ、海外で研修することの意義を感じました。

<報告会の様子>

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<参加者生徒からの感想>

私は海外での研修というのは国内のSGH交流とはまた少し違った良さや価値があるということ学べました。研修に参加することで人脈を広げられると同時に、様々な新しい知識や視点を得られるということはとても有意義だと思いました。日本人とイギリス人の学生の考え方の違い、環境と機会の違いなどを学べたと聞き、日本にいては体験することが難しいことであるからこそ、価値のあるものだったと思います。来年度のUCL研修に参加したいなと思いました。(4年女子)

プロジェクトやディスカッションなどの「学び」についてだけでなく、現地の食事やアクティビティなどの「楽しみ」についての話しも聞けて良かった。また、参加者それぞれのSGH研究も興味深いものが多く、私も新たな視点を得ることができ、有意義な時間を過ごせたように思う。私も今SGHの研究をしているので、今回学んだことを何らかの形で活かせたら良いと感じた。(4年女子)

 

 

2018年度 ISSチャレンジSGH部門 外部評価会

9月29日(土)

SGHでは7月の2回に引き続き、9月29日(土)に第3回SGH外部評価会を行いました。今回はなんと、東京学芸大学から出口利定学長がおいでになり、生徒たちの課題研究に楽しそうに耳を傾けご指導くださいました。他にも、大学から自然科学系教授の鎌田正裕先生、泉旺同窓会の皆様、ISS卒業生の皆様においでいただき、ISSチャレンジにエントリーしている14チームが評価していただきました。参加した6年生の振り返りシートに「出口先生からのアドバイスにあったように、常に『この実験方法は正しいのか、何の目的があるのか、バイアスはかかっていないか』を自問自答し、研究を進めて行きたい」とありました。生徒たちの課題研究は、これから佳境に入って行きます。研究を見直すまたとない機会となったようです。

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ミシガン-日本高校生科学交流プログラム(7/23〜8/11)

ミシガン州立大学(MSU)と東京学芸大学が調停を結んだことを契機として、今夏MSUと連携したSSH・SGHの高校生海外研修プログラムを実施しました。日米の高校生16名がNuclear Scienceをテーマとして、アメリカでの10日間と日本での10日間という長期にわたる研修に参加したものです。米国では、様々な分野の見識のある研究者や専門家にご講義いただき、原子核科学について学びました。また、MSU博物館では展示についての学習、Fermilab(フェルミ国立加速器研究所)の見学、シカゴ大学でのシカゴパイル号およびマンハッタン計画の学習などを行いました。日本では、つくばのKEKやJ-Park、福島の市民放射能測定室たらちねや楢葉遠隔技術開発センター、株式会社IHI横浜事業所、広島の原爆平和記念資料館などを訪問しました。アメリカと日本の若者たちが3週間にわたり寝食を共にしながら、素粒子物理学・原子力発電と未来のエネルギー・核兵器廃絶等の問題について知見を高め意見を交換するという、大きな意義のあるプログラムでした。

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関西大学高等部×国際中等教育学校 SGH交流会

7月30日にSGH校である関西大学高等部の生徒26名及び2名の先生をお迎えし、お互いの研究などの取り組み活動について情報交換しました。前半は互いに研究活動をポスターセッションの形で発表し合いました。同じ年代の生徒がどのようなことに関心を持ち、研究活動が行われているのかを知る良い機会となり、互いに積極的に質疑応答を行うことで、よりよい研究にしていこうという意識が見えました。
その後、本校6年生山内君をゲストに、起業について、その考え方やこれまで困難だったこと、今後についてなど、関西大学高等部の生徒さんからの質問に答える形を中心にさまざまな話を聞く機会を設けました。同年代で活躍する山内君の話に、関西大学高等部の生徒さんだけでなく、本校の生徒も大いに刺激を受けた様子でした。
最後に、「持続可能な社会を目指す企業のCSRプランを考える」をテーマにグループに分かれ、グループディスカッションを行いました。それぞれの興味・関心、現在研究していることを持ち寄り、ビジネスプランをまとめ、発表しました。ここでもお互いの意見をしっかりと述べあい、一つの意見としてまとめるということを積極的に行うことができていたように思います。
今回の機会を今後の研究活動に活かし、お互いに高め合っていってくれることを期待します。

<活動の様子>

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交流委員会×SGH 第3回 Global Café ベトナム高校生交流

6月29日(金)

ベトナムの2つの学校から来日した高校生と交流を行いました。ISSの紹介と日本の伝統文化をテーマにしたカードで神経衰弱を楽しんだ後、ベトナム高校生から生徒の生活、学校の様子、地域の様子を紹介がありました。ダナン高校のプレゼンでは生徒の1日が紹介され、5時50分に起床、6時45分から学校が始まるという日本とは違った生活リズムが紹介されると、驚きの声が上がりました。学校の近くにある世界有数のビーチやドラゴン橋といった観光名所も紹介してくれました。次のフエ高校はかつてベトナムの首都だったとのことで、日本でいう京都のような都市だと紹介してくれました。遺跡も数多くありベトナムの歴史を感じられる都市でした。街並みや文化、食事などの紹介や学校での日本語教育の紹介もありました。また、伝統衣装のアオザイを着てくれた生徒もおり、ベトナムの文化を直に感じることができました。最後は2校とも素敵な踊りを披露してくれ、楽しい交流ができました。

TGUISS 第6回公開研究会 SGH情報交換会

6月23日(土)

この日は本校の第6回目となる公開研究会が開催され、全国から500人を越える方が来場されました。午前中には各教科による公開授業がおこなわれ、その後お昼休みにはSGHで研究をしている生徒によるポスターセッションがおこなわれました。午後の時間ではSGH情報交換会が開催され、会の後半では本校でSGH研究をした卒業生3名が登壇しました。SGHでの活動や研究を通してどのような知識やスキルが身に付き、そして大学での学びに活きているか、参加者にとって有意義な情報を聞くことができました。

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UCL Japan Youth Challenge 事前研修②

7月27日(金)に出発するUCL研修の第2回目の事前学習会が行われました(6月18日(月))。少子高齢化社会に関する提示されたトピックから各自が選択し、英語でまとめたものについて、担当の先生方と情報交換をしました。前回よりも、理解が深まった生徒が多く見られました。旅行保険や旅程の案内も行われ、準備が着実に進んでいます。

第2回 課題研究支援セミナー 東京大学 小川雄一先生による講演「核融合の最前線」

6月18日(月)、東京大学大学院新領域創成科学研究科の小川雄一教授をお迎えして、「核融合の最前線」についてご講演いただきました。これは、MSU研修の事前学習の一環であると同時に、昨年度から4年生が社会科と理科の連携授業として取り組んできた「原発とエネルギー問題」に関連して、第一線の専門家から最新の知見を教えていただこうという取り組みです。小川先生は、あらかじめお伝えしてあった生徒たちからの質問に答えるかたちで、核融合と核分裂の違いや各種エネルギーの科学的な比較などについて噛み砕いてお話しくださいました。寺田寅彦の「正当に怖がるのはなかなか難しいことだ」という言葉を紹介しつつ、個人の判断と国民としての選択はどうあるべきかについて問いを投げかけてくださった先生のお話は、生徒たちそれぞれの中にリアルな思いを残したことでしょう。

<セミナーの様子>

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<生徒の感想>

原子力や核分裂について去年数回授業を受けたことがありましたが、今回の講演でその知識を確かめるとともに、理解を深めることができました。所々とても興味深い内容があって海水から燃料をとることができること、高温プラズマを閉じ込めること、そして今回のメインでもある核融合について学ぶことができました。海水から燃料をとることができるのはとても合理的だと思うし、地球温暖化が進んでいる今、使えるな、と感じました。その上、プラズマに関しては今まで確かな知識を得たことがなかったため、「第4の状態」というのが面白いなと思いました。固体→液体→気体までが普通だと思っていたけど、核と電子がセパレートに動くようなプラズマの存在にすごく興味を持ちました。私自身、科学が得意というわけではないため、講演内容全てをしっかり理解することができなくて少し残念でしたが、以前よりも核融合やエネルギーについて興味を持つことができました。核融合に対する多くの人の抵抗などを減らすための意識転換が課題となっていることが分かったので、それについて何か調べたりできることがあったらしてみようと思いました。今日は貴重な講演をありがとうございました。また機会があればお会いしたいです。(4年女子)

第2回 Global Café SGH香港研修 報告会

6月13日(水)

第2回Global Café では、前回のフィリピン研修報告会に続いて、昨年度末に実施されたSGH香港研修の報告会でした。参加した生徒から研修中の体験、学んだこと、現地でのちょっとしたトラブルにどのように対応したかなどを、来場者に向けてプレゼンをしました。研修のダイジェスト動画も生徒が作成し、参加者を魅了していました。今年度の香港研修に参加を希望する生徒が増えるかもしれません。また、今回は宣伝用のポスターも生徒の手作りで、見る人を惹き付けるものとなっていました。

<活動の様子>

IMG_0053  香港研修報告会 ポスター

<生徒の感想、および研究とのつながり>

SGHの香港研修について全く知らなかったので、具体的にどのような事をするのか分かり、参加して良かった。香港の中国との差別問題など踏み込みにくい事もディスカッションしたと聞いて、貴重な経験ができる研修だと分かった。英語力に不安があるが、挑戦してみたいな、と思った。
自分はSGHに参加していて、行動経済学(ナッジ)を利用した、日本人の運動能力向上の研究をしている。そのため、香港でナッジが利用されている施設などに訪問できたら面白いと思った。(5年男子)

研修に行きたいと感じた。研修の具体的な様子を知る事ができ、自分の研究への新たな刺激になると思った。参加するためには日頃の研究が重要になると感じた。中国本土ではなく香港で、中国による影響、反発、そういう点を知ることができそうでいい、と思った。
私の研究はメディア(文学や教材)における日本と中国、韓国の関係についてだ。現地に実際行って人々の生活、町の様子を見ながら、どれほど政治に影響されているかが知りたい。(4年女子)

UCL Japan Youth Challenge・MSU海外国内研修 事前研修スタート

5月29日(火)

UCLプログラム

夏休みに実施される “UCL Japan Youth Challenge”に参加する 4 名の生徒が、第 1 回目
の事前研修を行いました。自己紹介を行ったあとで、SGH 委員会に所属している先生方と
ともに、各自が仕上げてきた第 1 回目の課題についてディスカッションをしました。テー
マは “Aging Society”です。6 月に入ると、第 2 回目の課題が提示され、さらに準備を進め
ていく予定となっています。

<研修の様子>

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MSU海外国内研修

ミシガン州立大学主催の「ミシガン日本原子力科学高校生交流プログラム2018」に参加する生徒8名の第1回事前研修会を行いました。自己紹介ののち,アメリカ10日間,日本10日間,計20日間のプログラムの全体スケジュールを確認し,今後の事前学習でどのような内容を準備するべきかを考えました。それぞれの生徒はエネルギー選択や原子力に対する印象,影響,効率化等様々な観点からグローバルな課題に関する研究を行う予定ですが,基本的な科学的知識を理解した上でプログラムに参加出来るよう,今後の事前学習で講義を聞くことになります。また,英語の専門用語の学習や,研究内容を英語でプレゼンテーションできるように複数回にわたって事前学習を実施していきます。